昨年度の高校入試から、公立高校入試は新たな制度に変わっています。
(1)タイプについて
総合点における入試:内申の比率は、
タイプI・・・7:3
タイプⅡ・・・6:4
タイプⅢ・・・5:5
タイプⅣ・・・4:6
タイプV(採用校なし)・・・3:7
となっており、おおむね平均以上の学力が必要な高校の多くはタイプI(入試重視)となっています。
(2)内申書の評定
大阪市の基準だと、5・・・31%、4・・・38%、3・・・24%、2・・・7%、1・・・3%となっています。
市町村間の格差が出ないよう大阪市以外もこの基準に沿って内申点を決定するかと思われましたが、実態はやや市町村によって不公平があるようです。
今回の変更で相対評価から絶対評価に変更されたことことにはなっていますが、実態は評定の比率が変更されたのと、中学間のレベルが是正されたと言えます。これによって難関校受験生の間では内申点の差がほとんど出ず、易しい学校を受験する生徒はほぼ内申でまるといった状況になりました。
(3)回し合格の採用
文理学科などを受験する場合、仮に不合格であっても同じ高校の普通科の合格基準を超えていれば、普通科に合格となります。
(4)ボーダーゾーンの扱いの変更
ボーダーゾーン(定員の90%~110%)は高校のアドミッションポリシー(求める生徒像)に極めて合致する生徒を優先的に合格とし、それ以外は総合点で判断されます。
(5)英語入試改革
問題中のリスニングを約33%に、ライティングを20%に増やします。
問題文はすべて英文になります。
(6)私立高校入試
中3の2学期の実力テストが内申として極めて重要であることに変化はありません。